ひやおろしとは?
「ひやおろし(冷卸し)」とは、春に搾った酒を秋まで貯蔵してから出荷する酒のことです。ひやおろしは「秋あがり」などと呼ばれることもあります。この表現は統一されていません。
また、火入れ(加熱処理)の方法にも特徴があります。一般的な日本酒は、火入れを2回してから出荷されます。しかし、ひやおろしは搾られた後、貯蔵中に酒の品質が悪くならないよう、火入れを1回だけ行ない、出荷する前の火入れはしません。
ひやおろしの語源
貯蔵するときにのみ火入れをし、2回目の火入れを行なわない、この「ひや」と呼ばれる状態で貯蔵し、秋になって卸されるため、「ひやおろし」と呼ばれているようです。かつて、ひやおろしは酒を貯蔵している蔵と外気が同じ気温になってから出荷されるものでした。しかし、近年は9月初旬に売られ始めるケースもあります。昔の感覚よりも少し早いかもしれませんね。
今年のひやおろしは、福井県大野市産の酒米を使用し、酵母にもこだわり福井県産の酵母を使いました。
豊潤な香りと味わい。自信をもっておススメできる一品となっております。
是非皆様にご賞味頂きたい。
2020年8月 杜氏 眞野喜代彦
